※現場マニュアルに記載されている内容はあくまで一例です。
現場ごとにルールが異なりますので、派遣先の指揮命令者の指示に従って作業を進めてください。
『事務所移転(オフィス移転)』とは、会社の引越作業です。
一般家庭の引越と違い、デスクやキャビネットなどの大型什器や、機密書類等様々な荷物を運びます。
その中には精密機械等の高価な荷物も含まれていますので、丁寧に細心の注意をして作業を行って下さい。また、大規模の移転作業では50~100人で作業を行う場合があるので、役割分担やチームワークが非常に重要となります。
入門編を参照して下さい。
作業前に、リーダーから当日の作業の流れについて説明があります。
そして、ポジション(次ページ参照)毎に割り振られ作業開始となります。
荷物をトラックまで運びます。ポジションは5つあります。
A.オフィス内での荷物の搬出チーム
運び出す順番通りに台車に荷物を積みます。このとき、台車に乗せ過ぎると、荷崩れの危険があります。
横持ちの距離の長い現場や、段差や坂道の場合等、現場の条件を考慮しながら積みましょう。
B.オフィス内からエレベーターまでの横持ち
オフィスから出た荷物を、エレベーターまで運びます。空の台車が戻ってきたら、オフィスに戻しましょう。
C.エレベーター係
通称『ベーター』 エレベーターを使って荷物の上げ下げを行ないます(入門編参照)。
D.地上階のエレベーターからトラックまでの横持ち
エレベーターから、トラックまで荷物を運びます。 トラックが車道に停車して歩道を跨いで作業をしている時は、歩行者に注意をして作業をしましょう。
E.トラックへの積み込み補助
トラックには積み込み作業の人がいるので、その人の指示に従い、荷物をトラックの荷台に運びましょう。空いた台車は迅速にオフィスに戻しましょう。
1.移動&廃棄対象の荷物を出したら搬出完了です。
2.壁材等が剝がれないように養生材を剥がして、片付けを行い作業終了or搬入先に移動です。
運び出す荷物の基本的な順番です。
往復作業(ピストン)の場合
キャビネット → デスク → OAボックス(梱包されたPCを入れる箱) → 椅子、ワゴン → ダンボール → 残りの荷物
積み切り作業の場合
ダンボール → OAボックス → ワゴン、デスク → キャビネット → 椅子 → 残りの荷物
入門編を参照して下さい。
荷物を運び入れる際の順番は、積み込み時の逆になります。注意点は同じです。
移転作業は一日で終了することもあれば、数日間連続で行われる場合もあります。また廃棄物の処理の仕方や資材の片付け方も現場やお客様によって様々ですし、片付けをするかしないかもその日の工程によって変わります。そのため、片付けに関してはお客様に指示を仰いでから行いましょう。
当社で主にご紹介するお仕事内容のなかで、初心者の方が一番経験しやすいのが事務所移転だと思います。たまにエレベーターが無く階段を使う現場もありますが、人数も多めの現場が多いので、やり方を周りの方から学びやすかったり、体力的にもさほどきつくはありません。事務所移転作業が出来れば、おのずと一般家庭の引越や商品配送のお仕事にも幅を広げて対応出来るようになります。