養生とは、資材を使って建物の壁や床を保護することです。 見た目も大事です。『美しい養生』を心掛けましょう。
お客様によっては資材の名前、やり方は多少違いますが基本は同じなので、しっかり覚えましょう。
ここでは、養生を必ず行う作業【事務所移転および、什器の移設に伴う搬出業務一式(エレベーターを使用)】の場合を挙げます。
『青ベニ』
・床に使う資材です。ザラザラの面が表になります。
・会社によっては『パロニア』『ハッポート』等といいます。
・『布テープ』をつかいます。色は茶等があります。会社によっては『養生テープ』を使います。
プラスチック製『プラベニ』、ダンボール製『板ダン』
・壁、扉に使う資材です。
・会社によっては『プラダン』『ダンプラ』等といいます。
・『養生テープ』を使います。色は青と緑があります。
『マスキングテープ』
・養生テープより糊が弱く、剥がれやすい塗装の所に使います。
『L型スタンド』
・板ダン等、壁の養生材が倒れないようにする時に使います。
・プラ製、鉄製があります。
『巻きダン』
・ダンボールが巻いてあるものです。
・養生の際、『板ダン』の替わりに使う事があります。
『ジャバラ』
・エレベーターの間口を養生する時に使います。
・『角当て』と呼ぶ会社もあります。
・手作りです。
・搬入出経路になるところにフロアマットがある場合は、事前に隅によけておきましょう。
・外、部屋から敷いていくのではなく、エレベーターから敷いていくと帳尻が合います。
1.『青ベニ』を配る人
2.『青ベニ』をピッタリまっすぐに敷く人
3.つなぎ目をテープで貼る人と分かれると作業が円滑に進みます。
・基本は縦1枚で敷いていきますが、搬入出経路が広い場合、横、縦2枚で敷いていくこともあります。
事前に確認しましょう。
・床にワックスが塗ってある場所もあります。
テープを剥がす際、ワックスも剥がれるので、床に直接テープを貼るのは避けましょう。
縦1枚
横、縦2枚
1.『青ベニ』を1枚ずつ、エレベーターから外(建物の出入り口)及び、エレベーターから荷物を出し入れする部屋まで配って(敷いて)いきます。
2.『青ベニ』同士が重ならないよう、ピッタリまっすぐに敷いていきます。
3.敷いたら、すぐにつなぎ目をテープで貼っていきます。貼らない状態で『青ベニ』の上を歩くと滑り、非常に危険です!
『プラベニ』を縦にして並べて(配って)いきます。
つなぎ目をテープで貼っていきます。
『L型金具』を『プラベニ』に立て掛けて(配って)いきます。
『L型金具』をテープで貼っていきます。
※『L型金具』がない会社もあります。
『プラベニ』を並べていく人
つなぎ目をテープで貼る人
『L型金具』を立て掛ける(配る人)
『L型金具』をテープで貼っていく人で分かれると作業が円滑に進みます。
・搬入出経路が広い場合は横にして、立て掛けることもあります。事前に確認しましょう。
・壁養生は、白塗り塗装、クロス、木製等でテープを貼る場所が限られてきます。
塗装等が剥がれるのを防ぐ為に、よく考えてから貼りましょう。
・「ここぶつかりそうだな」と思う所は、積極的に養生しましょう。
『プラベニ』を縦に当てます。
両端の上下4ヶ所に、テープを貼ります。
『プラベニ』を縦に当て、半分に折り返します。
両端の上下4ヶ所に、テープを貼ります。
・扉の場合は『プラベニ』の両端に『ジャバラ』を使う場合があります。
事前に確認しましょう。
・自動ドアの場合は『プラベニ』を2枚使い、つなぎ目に『ジャバラ』を使う場合が
あります。事前に確認しましょう。
テープを貼る分空け、『ジャバラ』を縦にまっすぐ当てます。
テープをまっすぐ貼ります。
・ポイントの扉と、間口の間は荷物を出し入れする際、 一番ぶつかる所なので、養生テープで隙間なく貼り ましょう。
・下地に『マスキング゙テープ』を貼る場合があります。 事前に確認しましょう。
1.床のマットを取り、フロアの隅によけます。(マットが敷いてある場合)
2.『青ベニ』を敷きつめ、つなぎ目をテープで貼ります。
3.『パタン子』を付けます。(付けない場合もあります)
※『パタン子』とは
…台車の車輪が、エレベーターの溝に、はまらないようにする為の「渡し」です。
『青ベニ』を加工してあります。
・エレベーター床用の小さい『青ベニ』、『パタン子』を常備している会社もあります。
事前に確認しましょう。
1.階数ボタンがない側から、テープを貼る分空け『プラベニ』を縦に当て、テープを貼ります(写真A参照)。
2.順々に『プラベニ』を繋げて貼っていきます。
3.階数ボタン部分手前まで『プラベニ』を当て、テープをはります(写真B参照)。
4.エレベーター内の間口に『養生テープ』を貼ります(写真C参照)。
・角の部分は、『プラベニ』を折り曲げて使いましょう。
その方が次の『プラベニ』も合わせやすく、テープも貼りやすくなります(写真D参照)。
・階数ボタン手前までしか養生しない場合と、『プラベニ』を加工して階数ボタン部分を覆う場合があります(写真E参照)。
事前に確認しましょう。・エレベーター内の間口は『ジャバラ』を使う場合があります(ジャバラ写真F参照)。事前に確認しましょう。
※写真は全て、別のエレベーターです。
写真A
写真B
写真C
写真D
写真E
写真F